Q.アレルゲン免疫療法とはどんなもの?
A.免疫療法とは、病気の原因となるもの(アレルゲン)を少量から徐々に体内にいれて、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状を緩和していく治療です。アレルギーの飲み薬や点鼻薬、点眼薬とは異なり、ご自身の体質を改善し、唯一「根治・寛解」が期待出来る治療法です。
ただ使ってすぐ効果で出るわけでは無く、ある程度長期的な治療が必要になります。
※「減感作療法」「脱感作療法」とも言われます。
Q.どんな種類があるの?
A.「スギ花粉症」と「ダニによるアレルギー性鼻炎」に効果がある治療薬があります。
また治療法として薬(錠剤)を舌の下に投与する「舌下免疫療法」というものが一般的になっています。重症度は関係なくお子様から大人まで治療を受けることが出来ます。
※鼻炎患者さんの多くがスギ花粉症やダニが原因になっていますので、アレルギー検査を受けることも重要です。
Q.どうやって治療していくの?
A.舌下に薬(錠剤)を置き、そのまま1分間保持したあと飲み込みます。これを1日1回行っていきます。一番初めはクリニックで行いますが、その後は自宅で服用して頂きます。
Q.スギ花粉症やアレルギー性鼻炎が治るの?
A.現在では唯一根治・寛解が期待出来る治療法とされています。ただ全員に効果が出る訳ではありません。「症状が全く無くなった」「かなり楽になりアレルギーの薬の量が激減した」「以前より楽になった」など個人差はありますが、有効率は80%強と言われています。残念ながら10%強の方は効果が実感出来ないことがあります。
Q.副作用はどうなの?
A.アレルギーの原因となるものを投与するため、口の中の痒みや腫れ、のどのかゆみなどのアレルギー症状が現れることがあります。極めてまれですがアナフィラキシーという強いアレルギー症状が出る可能性もあります。(現在まで日本国内で発現例はなし)
軽い症状がほとんどでアレルギーの内服薬で治療が可能です。